めぞんいっこく のもどかしい恋愛

めぞんいっこくのヒロインきょうこさんと五代君のお話。

2人とも、明らかに両思いなのに、お互い確かめることに臆病で、それぞれ違う異性とデートしています。

きょうこさんには三鷹さん、五代君にはこずえちゃんが猛アタック。それぞれ、相手の好意には気づいているものの、ほかに好きな人がいることを打ち明けず、デートをたびたびしています。

この人が好きだけどこの人もいいな。
もしかして振られるかもしれないから、この人との関係性を繋げていたい。

そう思うのってありです！
めぞんいっこくはプラトニックだからいいのです。

最後の最後に２人は結ばれるんだけど、疑問に思ったことが一つ。五代君がこずえちゃんに、「好きな人がいるんだ。だからもう君とは付き合えない」って言うんです。あなたたち、付き合っていたの？？

漫画を読んだ限り、五代君とこずえちゃんはキスもしてない関係。お手々くらいは握ってそうだけど。。。それだけの関係を付き合ってると言っちゃえるの？？

五代君はきょうこさんが好きなのにこずえちゃんの誘いを断れませんでした。それは、こずえちゃんが押し強いだけだと思っていたけど、それだけじゃなかったのですね。

五代君はこずえちゃんを可愛いと思っていたし、誘われるのが嬉しかった。デート出来る女の子がいるのが嬉しかったのでしょうね。友達以上の気持ちがあったと思います。

でも、五代君の心の中には、常にきょうこさんがいました。おまけしても、きょうこさんが8で、こずえちゃんが2。

はなから勝ち目のないレース。
こずえちゃんがきょうこさんに勝てるわけがないと思います。

でも、こずえちゃんは幸せでした。憧れの五代君とたくさんデートして楽しい学生生活を過ごしました。それは五代君にとっても同じ。

会社に行ったら同僚の人と飲むようになり、五代君に焼きもちを焼かせます。

そして、プロポーズされ、断る勇気が出なかったと言います。

五代君と結婚したい。でも、仕事がなくて不安定な青年。しかも、一番好きなのは自分じゃないのかも。だったら、自分を好きでいてくれる、安定した収入のある同僚を、手放すのは惜しいもの。幸せがすぐそこにあるのに捕まえないなんて！

こずえちゃんはいい人が見つかってよかったね。

きょうこさんも、三鷹さんのほうが絶対よかったのに、巡り合わせで五代君を選んだ。もう、五代君しか残ってなかったんだけど、待ってたと思います。三鷹さんに行かずに待っていたきょうこさん。三鷹さんは喜んで待たされていた、いい人だったんだなぁと思ってしまいます。三鷹さんは本当にきょうこさん好きでチャンスを待ってたけど、やはり、きょうこさんの心のなかは、８割五代君でした。

他の魅力的な人たち、振られるのが怖い、まだ学生だったという弊害が2人を遠回りさせたけど、ハッピーエンドに落ち着いて、とてもよかったです。